明治大学アニメ・声優研究会主催イベント(6/24)

  • 会場の北区赤羽会館は普通にきちんとした市民ホールタイプの建物。
  • さすがに満席にはならず、会場の1/3〜半分程度が埋まっている感じ。
  • 会場では入り口でefのゲーム&アニメ(まだ放映開始前)のチラシを配られる。
  • ステージでは椅子が向かい合わせに置かれた形で、トークイベントらしい配置。
  • まずminori酒井氏が袖から登場。続いて、呼ばれる形で新海監督登場。

(以下、酒井氏:酒、新海監督:新)

酒 : 最初に、いくつか質問しておきたいんだけれども、まず今日来ている中で、働いてない人は?

なるほど、社会人が半分くらいという感じか。

あと、minoriというのはポルノ産業なんですが、それ御存知の方は?

あー、なるほどね。

じゃあ、新海監督のことを御存知の方は?

まあ、これで大体どういう感じで話をすればいいのか分かりました

酒 : onsenで、minoriのラジオ番組があるんだけど、これがいつもひどいんですよ


新 : あれはひどいですよね


酒 : なんか新海さんに会うたびに『onsen聞いてますよ』って言われるんだけど


新 : ああ、あれは半分嫌がらせです

酒 : 今日はまず一部・二部で映像論・技術論的な話をしていって、三部は裏話的なことにしようと思ってるんですが、じゃあまず一部ということで。

秒速5センチメートルなんですが……


新 : 今日はefのお話ですよね?


酒 : いやいや、秒速5センチの話でしょ。

……ちなみにefっていうのはminoriで作っているゲームなんですが、この中で、買ったという方はどれくらいいますか


新 : これでどういう方々が来ているのか分かりますね


酒 : じゃあ、買ってないのにプレイしたという方は?

……ああ、なるほど……。いいんですけどね。

まあ、買っていただけると次が作れますので……

酒 : 秒速5センチメートルは今年の早春公開って言われてたんだけど、3月は早春じゃないんじゃね?


新 : いや、早春って3月のことを言うんですよ

酒 : 秒速は何で三部作にしたんですか?


新 : いや、何で二部作にしたのかっていうのもあるんですけど……(※efのこと)。

まあ、最初は短編を作りたかったってのがあって、結果的に三部作になったんですが


酒 : じゃあ、まずフォーマットありきだったんですか


新 : 割とそうですね。

雲の向こうが90分だったんだけど、割としんどかったんですよ。

なので、もうちょっと気楽に向き合えるものを、と思って


酒 : それ聞いて、90分でも60分でも大差ないだろうと思っちゃったんですけどね


新 : 結局カット数は同じくらいになっちゃいましたからね。

まあ、見通しは付きやすかったです。一本一本が短かったので


酒 : 観ていてテーマ的なものが伝えづらい形で描かれてるように思ったんだけど、これはギミック的にこう書くとユーザにどう見えるかっていうテストケースだったりしたんですか


新 : いや、テストケースとかは特に考えずに、素直に作ったらああなっちゃったんです


酒 : 基本的に直球投げないですよね。

観ててね、これ絶対伝わらなくて、わかんないって暴れる奴いるぜって思ったもん。

結果論から言うと、いわゆる普通のアニメじゃないんですよね


新 : 最近小説版も書いていて、思ったんですけど、小説の方が伝えたいことをストレートに言えますよね。

今観ると映像になって結構こぼれ落ちちゃった部分があるなあと思いました。

映画っていうのは、お客さんが観ていられる時間にも限界があるし、あまりあれもこれも詰め込むことはできないんでどうしてもこぼれる部分は出てきてしまいますね。

自分としては、正道のアニメーション作品というのは世の中にたくさんあるし、こういう作品があってもいいんじゃないかと思っていて


酒 : ああ、それは分かる。

うちのゲームも、もっとAIRみたいにして下さいとか、D.C.にして下さいみたいに言われるんだけど、それはAIRとかD.C.をやればいいのであって……


新 : 時かけ』みたいな映画を作って欲しかった、と言われたりもするんだけど


酒 : 他人と同じもの作っても、大抵そっちの方が上なんですよね


新 : なるべくたくさんの人に気に入って欲しいとは思うんですけど、そうすると薄まってしまう部分というのもあると思うし、そういう意味では直球にしろ変化球にしろ、濃いものを出して行けたらいいなと

酒 : で、第一部はひとまずここまでになるんですが、第一部の内容に関連したことで幾つか事前に質問頂いているのにお答えしていこうかと思うんですが、まず一つ目、『作中で埼京線の待ち合わせで武蔵浦和駅が出てきますがここを選んだ理由は?』っていうことなんだけど


新 : 武蔵浦和駅で実際待ち合わせがあるっていうだけの理由だったんですけど、昔住んでいたことがあったっていうのもちょっとあるかも知れないですね。

自分が住んでいた場所を映像に出したい、という気持ちがありますので


酒 : minoriの作品でもはるおととかWindは実在の場所が出てくるんだけど、あれはここに行ってこういう写真を撮ればいい、ってのが分かるから使っているというのもあるんだけど


新 : はるおと、中込線出てきますよね。

僕の場合作品を作るということが生きることとどうしても重なるので、自分が生きてきた足跡を残しておきたいというのがありますね。

あのとき自分が何をやっていたのかと考えたとき、ずっと部屋にこもって仕事してたな、となってしまうのが嫌なので……

酒 : じゃあ二つ目、『声優を選ぶ際にはどの辺を基準にしてるんですか』


新 : 本職の声優の方であるとか俳優の方であるとかこだわらずにMDでもらったものをオーディションして選んでます。

僕の作品はモノローグが多いので、主に声を聴いて感じる気持ちよさを重点にしてますね。

ゲームの場合ってどうなんですか?


酒 : 声優事務所からデモテープが送られてくるんで、それを聴いて選びますね。

大体2000人くらいかな。

efのときはCDで22枚くらいあって。

ただ、意識はしてないのに結局同じような人になってくるってのは、その人の声が好きってことなんだろうけど。

自分の場合は、チャートを作るんですよ。高い声〜低い声とか。で、そこに当てはめていくんだけど。

どうしても好きだけで選んでると、作品の中で同じような声ばっかりになっちゃうんだよね


新 : 僕の作品は登場人物が少ないんでまだいいんですけど、efみたいなのは大変ですよね


酒 : ドラマCDになったときが最悪でね。

そういう意味でなるべく声優喋りにならない人を選ぼうと思ったりしてるけど、あとはドラマCDだと、滑舌が悪い人ってのが、意外とキャラ立てになったりするんで


新 : そういう意味では僕の作品でもあまり演技しないで下さいと言いますね。

言い淀みとかも含めて、そこは自然な感じが欲しいので。

なのでアニメに慣れている声優さんほどリテイクが多かったりしますが

酒 : じゃあこんなところで、第一部についてまとめると、物語というのは自分たちの生きてきた証みたいなものだと


新 : 何もあとに残らないよりは、違和感でもいいから引っかかるものがあってほしいですね。それがたとえマイナスの印象であっても構わないので……

    ここで、第二部開始前にminori作品のOPをまとめて編集した動画上映。

新 : このOPのあとに、latter taleのOPが入るんでしょ?


酒 : efに関してはね、二部構成という形だけど、こういうのは本当は一本で作るべきだと思ってるんだけど、言い訳をするならば、ぶっちゃけお金がかかり過ぎました


新 : あのOPだけでも随分使わせて頂いちゃいましたからね


酒 : ただ二部にしたことで色々と良い面もあって、まず半分にしたことでリスクマネジメントしやすくなったというのがある。

それからアニメの話ももらったし……。

まあアニメに関してはWindのとき、アニメの影響はほとんどゲームの売上げに関係しないってことも分かっちゃったんだけど、もしかしたら第一部より第二部の方が売れるんじゃないか、と思ったりもする。

あとは、まあ、ひぐらしをやってみて、ゲームって分割して売っても許されるんじゃんと……


新 : こちらとしても秒速の作業やっている間にムービー2本は難しかったんで、後編の発売が伸びたのは助かったんですが


酒 : efはCGの枚数が極端に多いんでどうしても時間がかかってしまう


新 : そこはたくさん詰め込んだ方がいいと思いますよ


酒 : 新海さん詰め込みますよね。

OPをお願いするとき、新海さんによく曲の歌詞を直されるんだけど、大抵言葉が増えて帰ってくる。

はるおとのとき、元々はあれ、『時計の音が動き出す』って歌詞だったんだけど、直されて戻ってきたら『時計の針の音が今動き出す』ってなってて二箇所も増えてた


新 : 密度が高い方が好きですね。OPについてもいらない部分はどんどん切って密度を上げるようにしてますから

新 : そもそも、『美少女ゲームのOPなんて誰が見るんだろう』って最初思ってたんですよ。

ただ、作らせてもらえるのであれば、『こんなもの今まで観たことない』というものにしたいと思って。

それは今も変わってないですね。Windのときもはるおとのときも、前より10倍良いものにしたいと思って作ってました。

作るとき、びっくりする箇所を3箇所くらい作れば90秒持つかな、と思ってるんですが、例えばWindだと冒頭、カメラを振り上げるところから細かいカット割につながる部分と、中盤の屋上でゆっくりカメラを流すところ、最後の線路が流れていくところですね。

はるおとだと、冒頭のカット割り、靴下を履いたりイチゴを食べたりするところと、中盤の空を歩いていくところ、あとは最後の傘をパッと開くところですとか、それとその前の、曲がり角を走ってくるのがカーブミラーに映るところですね、ここはミラーの中は冬だけどカメラが切り替わると春になってる、という風にしています(※はるおとは宣伝用のものだとムービーが一部異なっているので注意)。

efでは冒頭の紙飛行機が飛んでいくところ、中盤の屋上でのカメラ回り込み、あと紙飛行機がパッとはじけて羽根になるところですね。

酒 : 出だし10秒くらいで掴めないと最後まで観てもらえないですね。

あと、すごく派手ですよね


新 : それは、僕は地味めにしたいんだけど派手にしてって言われるからですよ。

efのOPで紙飛行機がかけ上がっていくところがありますけど、あれ、最初に作ったののBG(背景)倍くらいにって言われましたからね。

結局一万ピクセルくらいになっちゃって、作業的には結構重くて大変だったんですけど。

あとefで、酒井さんに『紙飛行機にレンズフレア入れてください』って言われて、いや、紙なんだからフレアしないでしょ、と。

でもそれに影響されたのか段々派手好きになっちゃってるのかも知れないですね。

はるおとでも、空を歩いているところがありますけど、あれの美術はこんきちさんという方が描かれていて( 酒『おっぱいマンガの人ですよね』  ※別名山田秀樹。「魔乳秘剣帖」で新海氏に帯の推薦文を書いてもらっている)、それに僕が効果とか入れてるんですが、『こんなに派手にしないで下さい』と嫌がられるのを無理矢理派手にしてましたから。

ただ、レンズフレアの派手さで言えば他の方の使い方のほうが派手だと思うんですよ


酒 : ノル・ライト・ファクトリの50ミリとか好きですよね


新 : 50ミリ好きですね。あと最近ではファイナルフォーカスっていって、フォーカスをぼかすことができるプラグインなんですけど、これはefで初めて使ったんですが


酒 : あんまり他では見ないですよね。もっと使って欲しいですよね


新 : まだ他で使ってるのは見たことないですね


新 : あと、はるおとでは色トレスっていって、輪郭線を全て手作業で塗ってるんですけど。

地味に。でもそういうとこで差が出ますよね


酒 : 目の中、あれ、全部ブラシ吹いてるんですよね


新 : ですね。あと髪の毛のグラデーションとか……最近アニメでも、まなびストレートでしたっけ、あれでやってますよね。

背景美術の密度は、ある程度これが限界かなっていうのが見えてきてるんで、あとはセルの密度をこれからは上げていくしかないなと思っていて。

秒速ではセルにもフォトショップ使ってるんですよ。

って言って、分かる人はそこでどれだけとんでもないか分かっちゃうんですけど、説明すると、鉛筆の原画の完全に閉じてない線をそのまま使って、フォトショップ使って、普通はバケツツールかなんかでワンクリックで塗っちゃうところを、途切れた線を選択範囲で一つ一つ囲って塗っていって。で、あとはグラデ処理入れたりして


酒 : 俺それ聞いたときね、そりゃ海の水をバケツで汲んで捨ててるようなもんだよな、って思ったんだけど、よく終わったよね


新 : その辺は学生さんのバイトが頑張ってくれました。大変だったんでもうやらないと思いますけど

酒 : ビスタサイズ好きですよね


新 : ビスタ好きですねえ。

レイアウトとして人の目で見た映像に近いと思うんですよ。

絵の構図として座りがいいし、かっこいいですよね

酒 : ということで、第二部はこの辺までということになりますので、また幾つか事前に頂いている質問から答えて行こうと思うんですが、まず一つ目、『3Dソフトをレイアウト用に使ったりしているのでしょうか』ということなんですが


新 : そうですね、使っている部分もあります。

efでも、tsukuneさんという方が3Dでモデリングして下さってます(※Iris motion graphics社のtsukune氏と思われる)

まあ、絵コンテの際にラフで大体レイアウトしてはいるんですが、ちょっと話が違いますけど、efでキャラの作画をして下さった亜細亜堂の浅野さんという方が(※ベテランアニメーター浅野文影氏のこと?)、『屋上のシーンは作画を頼まれたときにもったいないなと思った』と仰っていて、どういうことかというと、このシーンはフルアニメ、要するに秒間24コマを全て描いているわけなんですが、それが豆粒みたいに小さい人がゆっくり歩いているっていう絵なんですよ。

浅野さんはアニメーターさんなので、こんなごま粒みたいなのじゃなくて、もっとキャラを大きく描いた方がいいんじゃないかと思ったらしいんですね。

ただ出来上がったものを見たら納得して頂けたようで、こういう絵を持ってくるのはアニメーターの視点からは思いつかなかったと言って下さって


酒 : アニメ業界も古い業界だし、その辺は色々固まってきちゃってる部分もあるんじゃないのかと思いますね


新 : 浅野さん自身は、亜細亜堂の方なのにminori社員みたいな雰囲気なんですけどね。

最初の質問に戻りますが、他の作品で言うと、はるおとでは目に見える形としてはほとんど使ってないですけど、公園のシーソーの部分は3Dでモデリングしてますね。あと、杭とかも。3Dでモデリングしたものに手で描いたものを貼り付けて背景美術にしています。

背景動画っていうのは今は中々やりにくいんですよね。

ほんとは手間のかかる作業なんですけど、余程丁寧にやらないと逆に手抜きに見えてしまう

酒 : 二つ目の質問なんですが、『次回作の予定について教えて下さい』ということなんですが


新 : まだ何も決めてはいないんですが……劇場長編はまたやってみたいですね。

今決まってる仕事でいうと、efの後編のムービーが一番大きいです。

あとはアニクリと、それから今ちょっと発表できないんですが短いものが1本(※信濃毎日新聞のCM映像のことと思われる)ですね。

なんだかんだで、短い映像だと作業もすぐ終わるんですよ。

自分がアニメーションを作るのが退屈になるなんて思ってもみなかったんですけど、やっぱり長い作品だとそうもいかないですね


酒 : efはね、もうやることは決まってるんで、あとはやるだけなんですけど。

CGをあと400枚くらい描かないといけない


新 : でも、まだコンテができてないとかだといつ終わるか分からないと思うんですけどそうでないなら、あとは描けばいいだけなんで、いつかは終わりますからね

酒 : じゃあ三つ目。『監督のフィルタにかかる風景はどんな風景なんでしょう』


新 : うーん、どこっていうか、どこでも好きですよ


酒 : うわ、優等生だなー


新 : いや、そうは言っても田舎も東京も武蔵浦和も好きですし


酒 : (武蔵浦和は)ちょっとチョコレートくさいけどね


新 : あとはそうですね、女の子が寂しそうに一人でいる風景とか、いいなあと思いますね。

終電が終わったあと、女の子がぽつんと駅前で座っているところとか、グッときますね


酒 : 俺が今住んでるところはそういうのないからなあ……新海さん、ピストルの音って知ってます?プスップスッっていうんですよ


新 : それは引っ越したほうがいいかも知れませんね


酒 : さて第三部なんですが、ここには『自分史』って書いてあるんですけど


新 : 誰が興味あるんですかね


酒 : 普段何してたんですか


新 : 学校行ってましたね。

部活やって、犬の散歩して、部屋にこもってX1TURBOで絵を描いたりしてました。

当時まだ4096色中8色とかで。

今それが何万色ですからね。楽しくってしょうがないです


    (中略)


酒 : 今喋ったことネットとかで書かないで下さいね。人生まだあるんで


酒 : じゃあ最後に会場の方から質問受け付けようかと思うんですが

質 : efのOPの動画を携帯で配信して欲しいんですが。あと、efの後編はいつ出ますか


酒 : 動画配信ですけど、すみません、公式では、色々あってちょっと難しいです。

efの第二部は、一番効率のいいときに出したいと思ってるんです。要するに儲かるときに、ってことなんですが。

あとはまだ製作にちょっと時間がかかりそうなので……

質 : 新海さんは以前絵本を描かれたりしていたそうですが、今、絵本を描いてみたいというような思いはありますか。また、その他、画集のようなものを出されたりしないんでしょうか


新 : 児童書は今はちょっと興味が薄れてきてしまっているので、今のところ予定はないです。

背景画集というものは予定があるようなんですけど


酒 : 絵本の話とかは普通に来ないんですか?


新 : たまに出版社から依頼があったりもするんですけれどね


質 : あ、その依頼をした者です

新 : はるのあしおとのときは主にゆうろさんとこんきちさんが描いていて僕は描いてあるところを上から塗りつぶす係だったんですけど。

自分の描いたものは中々削れないんですけど、人の描いたものは削れるんですよね。

はるおとのときは、まだ全く別の人に描いてもらうというのが不安で、1カット2カットは自分で空を直したりしていたんですけど、段々そういった心配もしなくなりましたね

質 : efのサントラはいつ発売なんでしょうか


酒 : まだ出ません、なぜかというと後編があるからです

質 : 新海さんがminoriのラジオに出演される予定はありますか?


新 : 出ていいんですか?

というか、結構ハードルの高いラジオなんですよ。

もうちょっと番組内容がちゃんとしてきたら考えようかと

質 : 新海作品で男女が離れ離れになるというのは、体験から来ているんでしょうか


新 : 自分の経験はほとんどないです。

ああいうことがあったらいいな、と思っているのかも知れませんけど……。

第一話で『貴樹くんは大丈夫』って言われてるけど第三話で明らかに大丈夫じゃないですよね。

今、小説版書いているんですが、第三話が分量的に一番長くて、アニメで語られてないことが色々書かれています


酒 : あの最後の貴樹はバッドエンドみたいに言われてるんだけど、あれ、幸せじゃん。

会社やめてるし


新 : どうもそう取られないんですよね、堕落してってるように思われるんですかね


酒 : だから最初観たとき言ったんですよね、そう受け取られるぜって。僕らが観ると違うんだけど。

会社を辞めるってことは、僕らにとってはステップアップなんですよね。会社を辞めたのに食えるってことは、それなりのスキルを身につけているっていうことなんだから


新 : 彼女と別れることについても、自分で決めた道を選んだってことなわけで、ある意味ポジティブなんですけどね。

あれが不幸な状態っていうことは、僕達がネガティブに見られているっていうことですかね……。

心の健康だけみても、僕は辞めて良かったと思いますよ


酒 : あとはうちらで観ていたとき、一話の最後、あれ、絶対ヤってたよねとか言ってましたね。

お前らの脳は腐ってる、とか言ってたんだけど


酒 : 秒速〜はもうすぐDVDが発売でしたっけ。

でも最近DVDって売れないんですよね……


新 : ゲド戦記のあとなんですよね、発売が


酒 : らきすたの一週間あとじゃん


新 : 酒井さんらきすた大好きですね……


酒 : まあ世の中では京アニ厨とか言われてますけどね。つかさが好きで


新 : 僕もOP毎晩観てますけどね


酒 : 携帯で意味なくバルサミコス酸とか入れたりとかね

    (場内爆笑)
新 : (一人きょとんと)え?なんでみんなそれ分かるんですか



最後に質問が採用された人へのポスタープレゼントなどがあって終了。

どうでもいいことだけど、第二部の質問コーナーの最初の質問(3Dソフトが云々……)は私が応募のメールで書いていたものだったりする。

本イベントの告知サイト

http://animeiji.s80.xrea.com/event2007/